就職した卒業生
就職した卒業生に、現在の仕事や学生時代のことをインタビューしています。
- 現在の仕事
都内の事業所のIT部門で、不動産会社向けのGISシステムの設計、開発をしています。 - 仕事のやりがい
いろいろな人たちと協力しながら、ひとつのシステムを作り上げていくところにやりがいを感じています。
気象学を直接活かせているわけではありませんが、筋道を立てながら研究を進めていく部分は、仕事をする際にも非常に役に立っています。これは大学・大学院時代に、研究発表の場に向け、逆算しながら主体的に研究を進めていくなかで身についたと思います。 - 学生時代
気候研にいると、プログラミングやLinuxなどITスキルに触れることも多いです。こういうスキルもより学んでおけば、できることや視野も広げることができたのかなと思います。
- 現在の仕事
都内の事業所で国際関係業務に従事しています。関係各所との連絡調整、現地の保守点検作業、システム開発、サーバー管理と運用など、業務は多岐にわたります。英語もよく使います。 - 仕事のやりがい
仕事では、世界とのつながりを感じられるところにやりがいがあります。思ってもいない分野からいろいろなことがあるので、日々勉強になっていますし、日々自分のやるべきことを考えて動いています。
観測、解析、論文執筆など、大学・大学院でしていたことにつながる部分もあります。 - 学生時代
大学でいろいろ単位を取りましたが、どれも意外と役に立っています。部活、サークル、アルバイトも今につながる学びがありました。
修士に進学してよかったことは、ひとつのことにじっくり時間をかけて取り組めたこと、自分の考えを論理的に伝えることや、相手の考えを理解することを学べたことです。
- 現在の仕事
都内の事業所で、グループ会社を含めた従業員の環境教育、環境月間の企画、自社の環境中長期計画の策定、環境分野の格付け調査対応などをしています。 - 仕事のやりがい
気候変動に危機感があるので、自分の業務がわずかでも「地球環境を良くする」ことに影響を与えられると思うとやりがいを感じます。
従業員に気候変動を自分事だと認識してもらい、世の中により多くの環境貢献製品やソリューションを提供できる企業にならなければという思いで日々仕事しています。 - 学生時代
大学院時代に、一次情報にあたることの重要性を理解したので、卒業後も様々な情報を収集し、取捨選択することを意識してきました。
仕事上、人前で発表する機会があるため、伝わる資料(スライド)の作り方やデザイン、プレゼンテーション技術などはもっと学生時代に取り組んでおけばよかったです。
- 現在の仕事とやりがい
都内の事業所で、自治体向け災害対応システムの設計、開発をしています。
こういったシステムを通してその自治体の防災や災害対応に役立ち、ひいては住民の命を守ることにつながる点にやりがいや責任を感じています。 - 学生時代
大学や大学院での研究を通して論理的に考える力、伝える力がつきましたが、この力はどんな職業に就いたとしても役に立つと思います。これは、大学・大学院時代に論文を読んで紹介したり、自分の研究をまとめて、研究発表の場で発表したりすることで身についたと思います。 - 修士に進学してよかったこと
研究の時間が増えたことで、自分の研究分野をさらに深く学べ、自分の研究テーマに対してとことん研究ができたことです。また、学内、学外共に発表をする機会が増え、自分の研究に対して様々な意見をもらえたことでさらに自分の研究をブラッシュアップできました。
- 現在の仕事とやりがい
空港に勤務し、気象観測の成果を航空会社や航空局に提供しています。航空機の運航は常に気象の影響を強く受けるため、私たちが出した気象情報が日々の安全な運航を支えていることに責任とやりがいを感じます。 - 学生時代
研究室内の発表授業や学外での学会発表を通して、聞き手側の立場になって資料作りを心がけるようになり、伝える力が向上したと思います。大学院では、学外の研究活動に参加する機会が増えるため、他大学の学生との研究交流の中で様々な分野の知識を得られたことが良かったです。
- 現在の仕事
つくばで、宇宙から雨をはかる衛星プロジェクトに関わる仕事をしています。雲や雨の衛星データを使った研究開発や、世界の人々に日本の衛星データを色々な目的で役立ててもらうための活動もしています。 - 仕事のやりがい
国内外の研究者の人と議論をしたり、一流の方々と近い距離で仕事ができるわくわく感がやりがいにつながっています。また、若いうちから幅広いことに挑戦できるので、色々な意味で、刺激的な毎日を送れています。 - 学生時代の学び
大学で学んだ気象学 ・気候学 が、ダイレクトに役立っています。在学中、科学論文を執筆して出版するという経験も、じっくり考える力を養うという意味で、非常に役立っています。もう少し実践的な英語を学んでおけばよかったですが、研究室は留学生も多いので、その点は良い環境だと思います。
- 現在の仕事とやりがい
都内のIT部門で、損害保険関連のシステムの提案、構築と運用を担当しています。これから保険業界、IT業界が変革していく時代なので、その中で最先端の情報通信技術に触れながら働けることがやりがいです。 - 学生時代の学び
気象学が活かせる業界ではありませんが、損害保険を販売する上では必要不可欠な感覚として活かされていると思います。また研究室で学んだ、自分の考え方を論理的に相手に伝えること、他人の考え方を論理的に理解することは、社会人に必須なコミュニケーション力の基礎中の基礎になっています。
気象予報士の資格を取得した卒業生
気象予報士試験に合格した卒業生に、試験勉強や資格を取得したメリットなどをインタビューしています。
- 大学2年の冬から勉強を始め、4年から本格的に取り組み、4年の夏に合格しました。
- 大学2年の春から勉強を始め、大学3年の10月に合格しました。
大学の授業、部活動、アルバイトで忙しい中でしたが、スキマ時間を見つけて勉強時間を作りました。 - 大学4年から勉強を始め、大学院2年の秋に合格しました。
- 大学3年の4月から勉強を始め、大学院2年の10月に合格しました。
- ゼミや講義が受験に役立ちました。おかげで実技試験はあまり苦になりませんでした。
- 気象や気候の研究とは、必要な知識が違うので大変でした。資格を取得し、堂々と気象学を学んでいると言えるようになりました。
話のネタにもなります。 - 凝った設問が多い試験ですが、基礎知識の応用で解けるはずです。「気象現象を本当に理解しているか?」と、良い意味で自分を疑いながら勉強することが大事だと思いました。
- 業界によりますが、資格を取ったことで就活は有利だったと感じました。エントリーシートで落とされることはほぼありませんでした。
- 民間気象会社に就職したので、業務で必要になることもありました。
- 試験勉強をする中で、基礎的な気象学の知識を幅広く効率良く身に着けることができるので、卒論や修論といった研究を進める中でも役に立ちました。また、目標を決めて、努力し達成できるということを就活の時にアピールできたと思います。
- 取得までかなり大変な思いもされると思いますが、天気に対して好奇心が尽きないのであれば、是非受験してみてください。誰もが知っている国家資格なので、初対面でも覚えてもらいやすいのが私にとっては最大のメリットです。